キャリアップ助成金

Ç事例・アドバイスピックアップキャリアップ助成金

厚労省:キャリアアップ助成金のご案内
https://www.mhlw.go.jp/content/11650000/000765576.pdf
より要点を抜粋し、オススメの内容を解説します。

正社員化コース

有期雇用労働者・派遣労働者等を正規雇用労働者・無期雇用労働者 等へ転換または直接雇用した場合に助成されます。

  • パート従業員・有期契約社員の待遇改善をしたい場合
  • これから従業員を雇用する予定である

いったん有期契約 > 長く雇用できるか判断 > 正社員転換することでリスク回避

支給額(中小企業の場合)

1. 有期契約社員・パート → 正社員への転換57万円 <72万円>*
2. 有期契約社員・パート → 無期契約社員・パート28.5万円 <36万円>*
3. 無期契約社員・パート → 正社員への転換  28.5万円 <36万円>*
4. 有期派遣労働者(派遣先) → 正社員として直接雇用85.5万円 <108万円>*
5. 無期派遣労働者(派遣先) → 正社員として直接雇用57万円 <72万円>*

*< >は生産性の向上が認められる場合の額。原則、助成金の支給申請を行う直近の会計年度における「生産性」が、その3年前に比べて6%以上伸びていることとされています。

次の場合加算されます

  • 母子家庭の母等・父子家庭の父を転換等した場合(転換等した日で判断)
    上表 1, 4 のとき +9.5万円 <+12万円>
    上表 2, 3, 5 のとき +4.75万円 <+6万円>
  • 勤務地限定・職務限定・短時間正社員制度を新たに規定し、有期雇用労働者等を当該雇用区分に転換または直接雇用した場合(1回のみの受給)
    いち事業所当たり +9.5万円 <+12万円>

受給例(中小企業の場合)

一年間で

  • 有期契約社員から正社員に転換:3名(そのうち1名は母子家庭の母)
  • 有期パート従業員を無期パート従業員に転換:2名
  • 有期派遣労働者を正社員として雇用:1名
  • 無期パート従業員から正社員に転換:1名

の実績があり、キャリアップ助成金を申請~承認されると

生産性要件には該当しない場合

  • 2人×57万
    + 1人×(57万+9.5万)
    = 180.5万円
  • 2人×28.5万 = 57万円
  • 1人×85.5万 = 85.5万円
  • 1人×28.5万 = 28.5万円

合計 351.5万円 が支給されます。

生産性要件を満たした場合

  • 2人×72万
    + 1人×(72万+12万)
    = 228万円
  • 2人×36万 = 72万円
  • 1人×108万 = 108万円
  • 1人×36万 = 36万円

合計 444万円 が支給されます。

主な支給要件

  1. 有期契約労働者を正社員に転換する制度(面接試験や筆記試験など)を就業規則に規定していること
  2. 転換前は入社3年未満の非正規従業員(有期雇用/無期雇用)であること
  3. 転換後6カ月間の賃金を、転換前6ヶ月の賃金より3%以上増額 * させていること
  4. 労働基準法、安全衛生法などの労働諸法令を順守していること

* 賃金を3%以上増額には通勤手当、住宅手当、皆勤手当、残業手当等は除いて算定します。令和3年度より、賞与も算定の除外となりました。